『クリードⅢ 過去の逆襲』を観ました。
過去作は予習済みです(ロッキーは1作目しか観てないんですけど)
今回はロッキーが出ないんですけど、中の人(スタローン)の考えもあるようですがこれはクリードシリーズでありロッキーシリーズではないからやっとクリードが一人立ち出来るんだなと思って観てました。
もちろんクリードシリーズで出てきたロッキーの存在感は大きくて、ロッキーシリーズをあまりよく知らない私でもシリーズの深みを感じられて良かったと思います。
ほかにも出演俳優さんの問題などあったようですが、詳しくは他のサイトで。
以下ネタバレ注意
今作のメインテーマはなんといってもライバルとか古い友達とかそういう感じなんですよね
本当は誰も悪くない…と思ったら大間違いだよ!
反則ダメゼッタイ!
軽々しく反則をしてくる相手に対してクリードはどうやって戦うんだろう…なんてヒヤヒヤして見守っていたけど
こっちの戦いはあまり反則は目立たなかったですね。
デイムとしては最初のタイトル戦では試合までに時間がなかったから、クリードを追い抜くには絶対タイトルは取らないといけないという焦りから反則に走ったのでしょうか。
カバンもち扱いしていたやつに嫉妬していたのは明らかで本当は自分の方が強いんだとどうしても示したかったのでしょう。
クリードが手紙を受け取って、刑務所にいる彼に会いに行っていたら何かは変わっていたのかな…。
クリードも音沙汰がないからと諦めてしまったのかもしれません。
そんな罪悪感もあるんでしょうけど個人的にはグループホームで虐待されていた彼の味方がデイムだけだったという話が大きいんじゃないかなと思うんですよね。
暴力から助けてくれたデイムを見捨ててしまったクリードの引け目や罪悪感と、デイムのことを友達として信じていたかったクリードがしたことは間違っていたのでしょうか。
いや彼の親切は間違いではないんだけど、やっぱり突然旧友が訪ねてきたらなにかあると思っている方が無難なのでは😅
暴力が暴力を呼び悲しい連鎖に…。
それにしてもチャベスの入場シーンかっこよかったなー
格闘家の入場シーンは派手であれば派手であるほど好きです。
実際に選手ごとにすごく趣向を凝らした演出があったりして見てると楽しいですよね。
今作はわりとドラマの部分が強めだけどやっぱり試合に向かって人間ドラマもどんどん熱量が上がっていく感じがボクシング映画の醍醐味ですよね。
クロスカウンターのシーンも迫力があって良かったですねー
IMAXで観たかったー😭
アニメを参考にしたと思われるダメージ箇所のフォーカスやスロー再生は視線がついていけない私には大変優しい感じです(笑
あんなに深くパンチが入ってたらそりゃ痛いよね…
最近の映画や時代劇の殺陣はどんどん早くなってて私の老化もどんどん深まっていって(笑)
今何が…みたいなことたまにあります(笑)
話を戻すと
クリードシリーズは毎回奥さんのビアンカの言葉がすごく心に響くんですよね。
クリードにとって本当に暖かいよりどころなのだなあと思うし仲の良い素敵な家族です。
人の気を引きたいからといって人が描いた絵を破くのもダメだけどだからといってお友達をグーで殴るのもダメ😅
あの時のアマーラちゃんのグッと脇を締めたファイディグポーズかなり本格的であとから「お父さんの戦ってるとこ熱心に見たんだね」とわかる感じでした
でも暴力ダメゼッタイ。
パンフレットも読んだんですが(詳しくはパンフを読んでもらうとして)今作では男らしさからの脱却もテーマにあったようで
確かにわかりやすくカワイイシーンもありましたね。
ずっと男らしいテーマ…父と息子、師と弟子、拳と拳、成り上がりストーリー、ライバル関係などでやってきたシリーズがここにきて新しい時代の空気を取り入れてるなと思うんですよね。
ボクシング映画でありながらライバルものや家族のドラマの枠組みにピッタリハマらずこれからの時代のイメージが入ったことで、新しさを出せてるんじゃないかなと感じました。
クリードは今後どうするんだろう。
ジムには帰れるでしょうけど、やはり改めて引退して後継者を育てていくんでしょうかね。
デイムともまたふたりでなにげなく楽しげに話せる日が来たらいいですね。
そんなわけで楽しかったですクリードⅢ!